STORY OF “NISSEI”日星電気ストーリー

繊維を編み込む編組
(へんそ)がルーツ
繊維を編み込む編組(へんそ)をルーツに
ものづくりが盛んな街、静岡県浜松市を本拠とする日星電気。
そのルーツは明治時代以降に浜松で発展した綿織物産業にある。
綿糸や絹糸などを「編む」技術を、銅線や繊維を「編組」する技術に昇華させ、数多の産業に貢献してきた。

1969

時代は高度成長期に突入する手前
急速にモータリゼーション化が進む社会

日星電気の誕生

1969年に創業。電熱器、モーター用部品となる、ガラス繊維を編組した絶縁編組チューブが事業の始まり。

旧本社ビル(静岡県浜名郡雄踏町 ※当時名称)

1970年代

高度成長期に突入
家電製品や自動車が一般家庭に広がる

シリコーンゴムを用いた特殊電線の開発に成功

家電製品の普及に伴い、需要が増加したのは耐熱性の高い電線。当時一般的に使用されていた塩化ビニルに代わる素材として、より耐熱性に優れたシリコーンゴムを用いた特殊電線を開発し、家電業界を開拓した。

シリコーンゴム特殊電線

1970年代

自動車排気ガスが社会的問題に発展
排気ガスを抑えた新たな自動車が登場

O₂センサの主力部品の開発に成功

自動車排気ガスの技術的解決手段となったのが、排気ガス中の酸素濃度を検出するO₂センサ。その主力部品となる250℃の耐熱性を備えたふっ素樹脂電線の開発に成功し、現在に至るまでヒット商品として世界トップシェアを獲得している。

1980年代

家電製品の発火が多発
製品の安全性が求められる時代に

竜洋工場を新たに建設

磐田郡竜洋町(現:磐田市竜洋)に工場を建設。ふっ素樹脂、シリコーンゴムの押出加工技術を軸に、電線、チューブの製造・開発を行い、取り扱い商品の幅を広げるとともに、さらなる安全性を追求した。

竜洋工場

1980年代

マルチメディア時代の到来
世の中のIT化が大きく加速

ふっ素樹脂を用いた通信ケーブルの開発に成功

ふっ素樹脂の電気特性に着目し通信ケーブルを開発。パソコンやポケベルが普及しデータ伝送容量が増大する中、より多くのデータ伝送を実現させ国内トップクラスの製品を生み出した。

当時のパソコン

1980年代

OA機器の導入により進むオフィスの自動化

ロールの開発に成功し、OA機器領域へ進出

シリコーンゴムやふっ素樹脂の活用領域拡大を目論み、工場やオフィスの自動化に合わせて複写機に内蔵されているロール分野へ進出。実績がない中、苦労して受注に成功し、今や世界シェア1位を獲得している。

プリンター

1990年代

IT技術の変革により、社会全体が急激に変化

信号用ケーブルやライトガイド分野へ進出

パソコンの画像処理技術や医療機器が飛躍的に進歩。すでに手掛けていた光ファイバ加工品を着実に進化させ、他社との差別化を強化。信号用ケーブルやライトガイド分野へも進出。歯科処置器具メーカー等にも採用され、さらにマーケットを広げていった。

光ファイバ

2000年代

モノのモバイル化・デジタル化が急速に拡大

アンテナや電波領域の部品開発を開始

ケーブルの微細加工技術を進化させ、パソコンや家電の小型化に対応。また、携帯電話の普及に伴いアンテナや電波領域へも技術を拡大。

10m法電波暗室

2000年代

海外での需要拡大・資材や物流、労働力を目的とし
日本企業が続々と海外マーケットへ進出

海外での生産体制を強化

国内だけでなくアジア各国でも各種機器の需要が拡大すると予測し、海外にも供給体制を整備。すでに稼働していた中国工場に加え、ベトナム、タイへ工場を設立し、量産体制を確立した。

NISSEI ELECTRIC HANOI CO.,LTD.

2010年代

新技術が次々と生まれる時代に

新たなマーケットを次々と開拓

医療技術の進化を先取りし、検査・診断装置向けの信号用通信ケーブルの開発に成功。さらにレーザー発振器の開発にも着手。新たなマーケットを次々に開拓して事業拡大を継続。

レーザ

現在
100年企業を目指し、
今日も新たな挑戦を続ける
5G、IoT、ギガスクール、遠隔地医療…。加えてCOVID-19による世界パンデミックにより世の中は想像を超えるスピードで変化している。常に市場の声に耳を傾け成長してきた当社は、現状に満足することなく、未知なる可能性に挑んでいく。